【 勉強嫌いのはじまり 】 子どもに絵本を読み聞かせないことの危険性について
今回は 子どもに絵本を読み聞かせないことの危険性 について書いていきたいと思います。
みなさんは子どもに絵本を読み聞かせていますか?
目次
- 子どもに絵本を読み聞かせないことの危険性とは?
- どうして将来苦労するの?
- 絵本を読んで得られるものは国語力だけじゃない
- 東大生68.3% 一般家庭48.6%
- 本を読み聞かせない親の心情
- ぼくは大の勉強ぎらいだった
- 遺伝の仕組み
- 学力が高いことだけがいいことではない
- まとめ
子どもに絵本を読み聞かせないことの危険性とは?
わしゃ絵本など読まぬ。 子どもは遊ばせておけば勝手に成長していくもんじゃ。
おっと。それは本当に子どものことを考えた行動ですか?
子どもに絵本を読み聞かせしないことの危険性とは、
ずばり、「子どもが将来苦労する可能性が高くなる」ということです。
幼いうちから絵本を読む習慣がない子は、大きくなってから苦労することが多くなると思います。
これは本を読んで調べたデータを根拠にしてあり、そしてぼくの実体験から感じた結論です。
では、どうして将来苦労することになるのかということを説明していきたいと思います。
どうして将来苦労するの?
それは、成長して大きくなったときに 自分の頭で考えない 習慣がついてしまって、いろんな トラブルに巻き込まれやすく なってしまいがちだからです。
そんなおおげさなことがあるかい!
人は文章を読んで、その内容を理解して、そして何らかの決断をしながら生活しています。
しかし、これができない大人が割とたくさんいることも事実です。
ぼくも人のことを言えないのですが、文章を読んで理解することに「めんどくさい」と感じる人は多いですよね。
そして、自分の頭で考えるのを放棄して、なんとなく行動していませんか?
「自分の頭で考えない」 =「 思考停止」
これが常態化してしまうとこんな危険性があるんじゃないでしょうか。
・主体性のない人生を送る (過労会社員とか)
・感情的で怒りっぽい性格になる (クレーマーとか)
・人の言うことにだまされやすくなる (詐欺被害とか)
ちょっと大げさかもしれませんが。
なので、この「思考停止」のくせがついてしまうと、大きくなってからも自分で考えることができずにいろんなトラブルに巻き込まれてしまうなど、苦労が多くなってしまうんじゃないかということです。
言葉というものは生きていく上で必要不可欠なスキルですよね。
文章がちゃんと読めて、理解して、自分の頭で考えるようにする。
まずはその第一歩として、絵本の読み聞かせが大事 になってくるワケです。
よって、絵本を読み聞かせないことにとって子どもが将来苦労することにつながってしまうのではないかと考えられます。
絵本を読んで得られるものは国語力だけじゃない
絵本を読むことは想像以上にメリットがあります。
<絵本を読み聞かせることで得られるもの>
・表現が豊かになる
・読解力が身につく
・本に対する愛着がわく (抵抗感がなくなる)
・学ぶ体験ができる
表現が豊かになる
言葉を知っているということは、自分を表現できる道具を豊富に持ち合わせているということ。
英語だってより多くの単語を知っていれば、文法はおかしくてもニュアンスで伝わりますよね。
読解力が身につく
本を読んでいると、登場人物の心情を察することができるようになります。
「どうしてこの子は泣いているんだろう?」とか。
その前の行動や出来事から推測をすることで、読解力を高めることになります。
本に対する愛着がわく (抵抗感がなくなる)
“ 読む ” という行為にはちょっとハードルがあります。
でも、本に対する愛着がわくことで “ 読む ” ことへの抵抗感がなくなります。
学ぶ体験ができる
本を読んでいると当然分からんないところが出てきます。
そんなとき、読み聞かせならば子どもはすぐに親に聞くことができます。
“ 読む ” から “ 理解する ” そこから “ 考える ” という一連の学び体験ができてしまうというわけです。
このようなメリットがたくさんあるのにも関わらず、読み聞かせないということは、大げさに言うと子どもの将来の可能性を奪っているようなものですね。
きれいごとを言われても納得せんぞ!証拠はあるんかい!
なかなか、手ごわいですね(汗) じゃあこれを見てください。
東大生68.3% 一般家庭48.6%
(データ引用:「プレジデントベイビー 0歳からの知育大百科2019 完全保存版」よりグラフ作成)
これは現役東大生の親60人からアンケートを基に作成されたグラフです。
圧倒的に東大生の子どもを持つ家庭が「ほとんど毎日」読み聞かせをしていたことがわかります。
グラフで見ると直観的に分りやすいですよね。
1回の読み聞かせで20冊も読んでみえる家庭もあったとのこと。
(データ引用:「プレジデントベイビー 0歳からの知育大百科2019 完全保存版」よりグラフ作成)
図鑑を読んでいる割合も圧倒的に高かったのも興味深いところ。
あの “ ホリエモン ” こと堀江貴文さんも東大卒の経歴がある方ですが、小学生時代はひたすら百科事典を読みふけっていたそうです。
堀江さんの場合は、福岡県の田舎出身であり、インターネットがない時代だったので、社会に開かれた扉は唯一この百科事典でした。
そんな状況の中でも百科事典があったことで今の素晴らしい知識量が身についていったでしょう。
ページをめくるたびに新たな発見があり、知的好奇心が刺激されていたそうです。
これを見てぼくも思わず図鑑を買いました(笑)
本を読み聞かせない親の心情
じゃあ本の読み聞かせをしない親はどのような心情なのかを考えてみました。
・子どもは手放し教育方針である
(人に迷惑をかけなければ、あとは本人の自由にまかせる)
・学力というものを毛嫌いしている
(「学力高い」=「いい人生」という認識を否定したい)
・子どもとちゃんと向き合っていない
(ぶっちゃけ、どうすればいいのか分からない)
こんな要素が大きいのではないでしょうか?
仕事が忙しくて子どもに手をかけられないということもあるでしょうが、その根底には 子どもにちゃんと向き合っていない 心情が働いているのではないかと思います。
今はもう百姓のように朝から晩まで食いつなげるために働いて、自分の子どもを相手にしている時間がないなんていうことはないはず。
それは時代遅れな考え方です。
昔ながらの剛腕なスタイルはもう通用しないのではないでしょうか。
親のこころがけ次第で、子どもの能力を伸ばす教育は家庭から整えていくことが出来るはずですよね。
もしかすると本を読み聞かせない親は、自分がそう育てられなかったからかもしれません。
ぼくは大の勉強ぎらいだった
ぼくは大の勉強ぎらいでした。
なので、小学生のころはゲームボーイでポケモンをしているか自転車で近所を走り回っていましたね。
中学・高校は「音楽」しか聞いていなかったし、大学生のときは「バイト」しかしてませんでした(汗)
完全に現実逃避の人生です。
勉強なんて大嫌いで、大人になったら適当な会社に入ってそれなりの人生が送ればいいと思っていました。
しかし、今となってはもっと勉強をしておくべきだったなと感じています。
逃避行ばっかりしていたツケが、今になってまわってきました。
これは完全に自分の努力不足ですね。
なにせ大人になってからのビジョンが不明確でしたからね。
ぼくの勉強ぎらいはいつ始まったんでしょう?
もちろん生まれ持った気質もあるでしょうが、幼少期の過ごし方がちょっと関係しているのかもしれません。
幼少期はうちが自営業を営んでいたこともあり、親も子どもに手をかけれないほど忙しい日々を送っていました。
なので、ぼくはあまり親と一緒に遊んだ覚えがありません。
両親は毎日忙しく働いていましたからね。
時代の流れや家庭の事情もありますし、それに不満があるということではありませんが。
でも、もっと 身の回りのことに感心をもって 過ごしていればよかったなと思います。
社会のしくみとか、世界のなりたちとか。
なんて狭い視野で過ごしていたんだろうと恥ずかしくなります。
いきなり遠い世界のことを語られても興味をもちませんが、身近なものからもっと外に感心をもてていれば良かったと思います。
もちろん今後悔している原因は自分がなまけていたからです!
親や環境のせいみたいにしてすみません。
完全に自分の努力不足です(笑)
ちゃんと大学まで行かせてもらえたことに両親にはすごく感謝しています。
遺伝の仕組み
親ができないからといって、自分の子どもの能力をきめつけてはいけません。
子どもには自分の持ち合わせていなかった新たな可能性があるのです。
遺伝とは、両親の遺伝子から「新しい遺伝子の組み合わせを持つ人間がうまれること」です。
自然界の摂理ですよね。
環境が変化しても適したものが生き残っていけるように仕組まれたシステムです。
知能については60%くらいが親の影響をうけると言われていますが、完全に100%ではありません。
「トンビがタカを産む」ことだって十分ありえるのです。
子どもの能力に気付き伸ばしてあげるのか親の役目。
子どものことをよく観察していれば、その子が特に興味をもつことや得意なことが見えてくるはず。
学力が高いことだけがいいことではない
もちろん学力が高いことだけがいいことではありません。
ペーパーテストの結果だけが全てではないからです。
別に勉強出来なくたって起業して成功している方はたくさんみえますし、人生を豊かに生きることができます。
しかし、知識はないよりもあった方がより選択肢が広がりますよね。
さっきのグラフを見ても、東大生の子を持つ親の中にも全く本を読まない家庭があったように、その子にあった育て方をすればいいんだと思います。
その子の能力を正確に測れるのは、ペーパーテストではなく、いつも一緒にいる親の “ 観察眼 ” なのかもしれません。
まとめ
今回は 子どもに絵本を読み聞かせないことの危険性 について書いてきました。
最後にまとめるとこんな感じ。
<子どもに絵本を読み聞かせないことの危険性>
・子どもに絵本を読み聞かせないと「子どもが将来苦労する可能性が高くなる」
・その理由は、「自分の頭で考えない」 =「 思考停止」 が常態化してしまう危険性があるから
・学力の高い子 は幼少時から絵本の読み聞かせをしてもらっている 割合が高い
ということです。
しかし、学力だけが全てではないので、その子の能力を伸ばしてあげられる育て方をすればいいと思います。
そのためには親はしっかりと子どもと向き合うこと。
その子の能力を最大限にうに引き出せるように親も努力していきたいですね。
ぼくの祖母は戦時中に幼少期を過ごしたことで、ろくに教育もうけられずに漢字などの文字を読むことが出きません。
お腹の赤ん坊が生まれる直前直後も畑仕事に精をだしていたということですから、よっぽど過酷な生活を強いられていたことでしょう。
それに比べたら、今は教育もしっかりしてるし、ありとあらゆる情報が手に入れることができますよね。
その手段として “ 言葉 ” というものは必要不可欠なツールです。
世界の人たちはコミュニケーションをとる上で使う“ 言葉 ” という記号。
幼いころから親のひざの中で読み聞かせることによって、その子の素養がより豊かなものになっていくことは間違いないでしょう。
それではまた。